昨今世界中で、さまざまなウイルスが人間の生活に猛威を振るっていますが・・・

冬になり、温度が下がり乾燥してくると、インフルエンザを初めとした様々なウイルスの活動が活発になりますね。

昨年の11月初旬から、国内各地で鳥インフルエンザの発生が次々と確認されています。

今回は、この鳥インフルエンザと消石灰についてのお話です。

 

 

今シーズンは香川県で最初に発生後、九州、関西、中国地方など西日本各地で発生しています。12月16日には高知県内(宿毛市)でも発生し、この際も大規模な殺処分や消毒作業が行われたことが高知新聞の記事にもなっていました。

11月5日の発生から12月21日までの時点で、飼育されている鳥は12県30事例が確認され拡がりをみせています。

 

ウイルス対策に活躍する「石灰」

この鳥インフルエンザが発生した場合、消毒に使用されているのが消石灰です。

政府から消毒を依頼する通達があったこともあり、当社でも各地からご依頼いただき、生産して順次お納めしています。

消石灰はPh(水素イオン濃度)が12以上という非常に高いアルカリ性です。この高いアルカリ性の環境下ではウイルスが生存できないため、安価で環境への悪影響が少ない薬剤として消石灰が消毒に使用されているのです。また、昔から畑などにも酸性土壌の中和目的で肥料として使用されています。

 

 

ちなみに、鳥インフルエンザとはこんな特徴を持っています。

    1. 鳥インフルエンザの原因となるA型インフルエンザウイルスの宿主は野生のカモ類です。このウイルスが家きん(飼育された鳥)の間で感染を繰り返すうちに、鶏に対して高い病原性を示し高率に死亡させてしまうウイルスに変異する場合があります。
    2. 鳥インフルエンザは、通常はヒトには感染しませんが、感染したトリに触れる等、濃厚接触した場合などにきわめて稀にヒトに感染することがあります。世界で最初に発見されて以来、公式に報告された例が16例あります。
    3. 感染したヒトの事例のほとんどが、家きんやその排泄物、死体、臓器などに濃厚な接触があったとされています。ヒトからヒトへの感染はきわめて稀であり、感染の事例は、患者の介護のため長時間にわたって濃厚接触のあった家族等の範囲に限られています。
    4. これまで、鶏肉や鶏卵を食べることによってヒトに感染した事例の報告はありません。食品安全委員会からも、「安全」との見解を得ています。ただし、食中毒予防の観点から、十分加熱して食べることが推奨されています。

 

 

鳥インフルエンザから懸念されることは、このウイルスが他のウイルスと混ざって強い感染力を持つものや、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザに変異することです。

そうならないために、発見されるとすぐに処置をしているのですね。

 

これから寒い時期には、感染が拡大している新型コロナウイルスをはじめ、ウイルスの活動が活発になります。

私たちも企業として感染症対策に関わっているように、医療関係者はもとより、様々なメーカーや研究者、販売に関わる方々が日々尽力されています。

このことを念頭に置いて、しっかりと感染症対策を行っていきましょう!

 

[執筆:スタッフF、スタッフ I]