今回はよくいただくご質問の中でも、タナクリームの施工についての代表的なご質問をご紹介します。

 

タナクリームに適している下地について

・タナクリームを施工するのに最適な下地は石膏ボード(プラスターボード)です。

・ベニヤなど木材は収縮により、施工後のタナクリームにクラック(ひび割れ)が発生する可能性が高いので、おすすめできません。

・壁紙(クロス)の場合、タナクリームを上に塗ることはできません。その下が石膏ボードの場合は、必ず裏の紙まできれいに剥がしてから施工してください。(姉妹品のカルゥはクロスの上に使用できます)

その他の下地で施工を検討されている場合は、一度当社までお問い合わせください。

 

タナクリームの施工方法について

タナクリームはコテで二度塗りして仕上げます。種類毎の方法は以下のとおりです。

(1日仕上げ)タナシーラーを塗布して乾かした後、タナクリームを二度塗りします。一度コテで塗りつけた後、一度目が半乾きの状態で上に塗り重ねて仕上げます。

(#200プラス)タナシーラーを塗布して乾かした後、中塗り用のタナクリームN-20をコテで塗ります。完全に乾いた後、上に#200プラスを塗ります。

(#200磨き仕上げ)#200プラスと同じ手順で塗った後、磨いて仕上げます。

 

タナクリームの施工道具について

・タナクリームはコテを使い施工する左官向け材料ですが、コテバケやスポンジなどを使用し、様々なパターン付けを楽しみながら施工することも可能です。

・ローラー・ハケでの塗り付けは施工効率が悪いのでお勧めしていませんが、コテかスポンジなどで塗り付けた後のパターン付けには使用できます。

 

タナクリーム専用顔料について

・タナクリーム専用顔料は、天然土顔料・液体顔料ともにタナクリーム20kg1缶に対して1本が規定の量になります。

・着色時はタナクリームの特性上、色ムラになることがあります。

・また、専用顔料を規定量以上加えて色味を濃くすることが可能ですが、色ムラの可能性も高くなりますのでご注意ください。

・顔料を用いる場合は、天然土顔料の場合は少量の水で混練りしたものを、液体の場合はそのままタナクリームに投入し、よく撹拌してください。撹拌するとクリームが柔らかくなりコテで施工しづらいため、2~3日置いていただくと施工するのにちょうど良い固さになります。

 

今後も引き続き、多くいただいているご質問をご紹介していきたいと思います。

 

[執筆:スタッフF]